差押
債務返済が滞っている債務者から強制的に物や権利を回収する手段の事を差押といいます。
個人の所有物を事実上でも法律上でも処分できないようにして、国家権力で確保する事です。
当然差押えた物は債務の返済に当てられます。
差押の対象になるものは不動産や給与、家財道具や預金などです。
ただし生活に最低限必要とされる家財道具や給与はその対象からはずされます。
農家や酪農家の種やえさもこれに入ります。
差し押さえられる事はありません。
差押をする場合は裁判所に申告してその権利を発動します。
手続きに多少の書類が必要になります。
またその仕組みの複雑さからほとんどの場合専門の弁護士などに頼む事になると思います。
個人や企業にかかわらず借金の徴収にはたいへんなときもあります。
返済金額の大きさにかかわらず返済の大変さは変わらないものですから。
返済が行われないと困る方も多いでしょう、そんな時に行われるのが差押です。
債務者の財産を裁判所の権力で強制的に確保して、勝手に処分できないようにします。
財産の売却などで資産を作って債務の返済に強制的に当てることになります。
そうして貸し手の資産を守るのがその目的です。
刑事事件のときでも失効される事があります。
証拠物の占有権を得るための処分の事です。
いわゆる押収の一種です。
通常「押収」を行うには礼状が必要になりますが、差押は適法な逮捕の現場で行われる際には礼状は必要ありません。
証拠品の確保が最優先になるからです。
通常は捜査と同時に行われることが多いです。
融資を受ける際にはやはり差押のような強制執行を受けないように計画的に行いたいものです。